あなたは、手作り味噌に慣れてきて、そろそろ次のステップに進んでみたいと思っています。しかし、あなたの手元には有益な情報がありません。少しだけ飽きてしまった感があるかもしれません。
私は、月に1回自宅で味噌を手作りする活動をしています。活動を繰り返すうちに、私の中でパターンを確立することが出来ました。そして私は「何か少し変えてみたい」と思うようになりました。
「何を変えようか?」
私は、いつもと違う麹を使ってみることにしました。こうして今振り返ってみても、やはり違う麹を使って正解だったと思っています。その理由は、記事の中で解説しています。今回は、合わせ味噌を作るコツについて解説します。
目次
味噌の手作りを辞めてしまう理由3選
味噌を手作りする方法を覚えても、様々な理由で辞めてしまう人が一定数います。ここでは、味噌の手作りを辞めてしまう理由について、代表的なものをとりあげて解説します。
味噌の材料を切らしてしまう
味噌の材料は、大豆・麹・塩です。「よし、今日は味噌を作ろう!」と思ったあなたは、身支度を整えて冷蔵庫からお気に入りの生麹を取り出そうとします。
しかし、生麹が見当たりません。一昨日の買い物で生麹を買うつもりでしたが、忘れてしまっていたようです。せっかく、その気になったのに。
こうして、あなたの味噌づくりモチベーションは低下してしまいます。
味噌の手作りに飽きてしまう
味噌の手作りは、複数の作業の積み重ねです。大豆を煮たら潰し、塩切り麹と混ぜ合わせて容器に詰めるという作業を積み重ねていくのです。
あなたは、過去の経験でその過程や結果を知ってしまいました。過程や結果を知っているのに、また同じ作業を繰り返すの?そんなことを疑問に感じてしまう。
ここでも、あなたの味噌づくりモチベーションは低下してしまいます。
味噌を購入してしまう
多忙な日々を過ごすあなたは、味噌づくりの時間を確保しにくい状況です。しかし、手元の味噌はいよいよ底をつきそうです。
あなたはコンビニやスーパーでメーカー製の味噌を見かけます。「忙しいから今回だけ買ってしまおう」あなたは、メーカー製の高いクオリティを安価で手に入れられるという事実を改めて認識してしまうかもしれません。
そして、こう思うかもしれません。「わざわざ手作りしなくても買えばいいじゃん」
こうして、あなたの味噌づくりモチベーションは完全に低下してしまいます。
味噌の手作りを継続するコツ3選
ここまで読んだあなたは、味噌の手作りを辞めてしまう理由について把握した状態です。何かを続けるって、とても大変なことだと私も思います。それでは、味噌の手作りを継続するコツとは何でしょうか?ここでは、味噌の手作りを継続するコツについて、代表的なものをとりあげて解説します。
味噌の材料はストックできるものを使う
味噌の材料は、大豆・麹・塩です。長期保存できる材料を使いましょう。
大豆も麹も乾燥した状態で販売されている製品があります。乾燥しているため、長期保存が可能です。
私が利用している乾燥大豆は、数年保存可能です。麹は、6ヶ月保存可能です。これだけ長期保存できるから、無くなる前に補充することが出来ています。
味噌を誰かにご馳走する機会を設ける
同じものを何度も作り続けると飽きてしまいます。しかし、同じものでもそれを喜んでくれる人がいたとしたら、話が変わってきます。
あなたの手作り味噌を「美味しい」と言って食べてくれる人がいたら、どうでしょうか?私なら「あんなに美味しそうに食べてくれるなら、また作ってみようかな」と思ってしまいます。
「自分のため」ではなく「誰かのために」と意識してみてください。すると、あなたのモチベーションは、「味噌を作る」から「あの人のために作る」に変わり、不思議と意欲が湧いてくることでしょう。
味噌の材料を変更してみる
味噌の材料には、麹を使います。麹とは、米や麦などの穀物に麹菌を繁殖させた食品の名前です。
「いつもなら米麹を使うけど、今回は麦麹を使ってみようかな」そんなアプローチも手作り味噌なら可能です。いつもの手順で、いつもの容器で、いつも通りに進める。すると、いつもと違うものが出に入る。
こうすることで、過去の経験とは違う経験を手に入れられます。また、過去の経験と比較することもできるでしょうし、風味や味の違いを比較することもできるでしょう。
そう考えると、あら不思議。あなたの味噌作りモチベーションは、「味噌を作る」から「米味噌と麦味噌を食べ比べる」に変わり、意欲だけでなく食欲も湧いてくることでしょう。
合わせ味噌を作ってみようと思った4つの理由
ここまで読んだあなたは、味噌の手作りを継続するコツについても把握した状態です。ところで、筆者の私が合わせ味噌を作ってみようと思った理由は、結局何だったんでしょうか?ここでは、筆者の私が合わせ味噌を作ってみようと思った理由について、解説します。
理由1:味噌の手作りに慣れてしまった
月に1回自宅で味噌を手作りする活動を始めてから、6ヶ月が経過しました。活動初期は、「大豆は水にしっかり浸水しているか?」「塩と麹の分量は、どれくらいだったか?」など、不慣れなことばかりで大変でした。
しかし、繰り返すと慣れてくるものです。「次に、これをする。」「そして、あれと合わせる」という具合に、自然とイメージ出来るようになります。
そこで私は、「何か少し変えてみたい」と思うようになったんです。
理由2:味噌の材料である麦麹を入手することが出来た
ある日、実家から「ご近所から麦麹をもらったので糀甘酒を作ってみた。」というメッセージと共に一枚の写真が共有されました。
写真には、麦麹のパッケージが写っており、そこには「大麦こうじ(乾燥)」とあったんです。インターネットで調べてみると、販売元を見つけることが出来ました。しかも、お手頃価格で。
早速注文をした私は、麦麹を手に入れることが出来ました。
理由3:味噌の材料である麦麹が想定よりも不足していた
いよいよ私にも麦味噌を作る時がきました。しかし、ここで私は自分の過ちに気づきます。
今回購入した麦麹は、180(g)が2パックの計360(g)です。私が手作りする味噌に必要な麹の量は、500(g)です。どう見ても、140(g)不足しています。
どうやら、まだ麦味噌を作る時ではなかったようです。今回は、ストックしていた米味噌を追加して合わせ味噌を作ることにしました。
理由4:米麹と麦麹の両方をストックしながら自由に活用できる
合わせ味噌のメリットは、自分で自由に麹の配合を決められる点です。
つまり、どちらかの麹が残っていたら「麹が無くて味噌作り出来ない!」という状況を回避できるわけです。今回の私のように、麦麹の不足分を米麹で補うことが可能になります。
麦麹が潤沢にストックされているなら麦味噌を作ってみても良いし、あえて合わせ味噌にする選択肢もありますよね。味噌作りのモチベーションを維持しやすい環境とは、このような環境を指しているのかもしれません。
合わせ味噌について知っておきたいこと
ここまで読んだあなたは、筆者の私が合わせ味噌を作ってみようと思った理由についても把握した状態です。ところで、合わせ味噌ってどういう味噌かご存知でしょうか?ここでは、合わせ味噌にについて解説します。
合わせ味噌の正体
合わせ味噌には、2つの意味合いがあります。
- 2つ以上の味噌を混ぜ合わせた味噌
- 2以上の麹を混ぜ合わせて作る味噌
それぞれ解説していきます。
2つ以上の味噌を混ぜ合わせた味噌
その名の通り、完成させた2つ以上の味噌を混ぜ合わせた味噌のことです。代表例に赤だし味噌があります。豆味噌に米味噌と出汁を混ぜ合わせた味噌です。
2つ以上の麹を混ぜ合わせて作る味噌
仕込みの段階で2つ以上の麹を混ぜ合わせて作る味噌のことです。麹の配合は、好みに合わせて変更できるので、好みの配合を探ってみるのも面白いかもしれません。
麹を混ぜ合わせて仕込む調合味噌については、小泉武夫先生のサイトでも紹介されています。以下はそのURLです。
合わせ味噌と調合味噌の違い
2つ以上の味噌または麹から作る味噌を「合わせ味噌」と呼んできました。しかし、世間では「調合味噌」と呼ぶ場合もあるようです。これってどういうことでしょうか?
一般社団法人 全国公正取引協議会連合会のサイトに掲載されている「みその表示に関する公正競争規約」に調合みその定義がありました。以下は、サイトのURLと一部引用です。
この規約において「調合みそ」とは、みそのうち、米みそ、麦みそ又は豆みそを混合したもの、米こうじに麦こうじ又は豆こうじを混合したものを使用したもの等、米みそ、麦みそ及び豆みそ以外のものをいう。
みその表示に関する公正競争規約 第2条5 | https://www.jfftc.org/index.html
合わせ味噌の定義は、現在まで見つけることが出来ていません。見つけたら続報しようと思います。
味噌作りを継続するコツを解説のまとめ
最後にまとめです。
- 味噌の手作りに飽きる理由は、材料が無くなる、飽きる、買ってしまうの3つ。
- 味噌の手作りを継続するコツは、ストックできる材料、誰かにご馳走する、材料を変更してみるの3つ。
- 合わせ味噌は、味噌づくりを継続するための選択肢を増やすことが出来る。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。ありがとうございました!
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