発酵食品

一人暮らし40代独身男性の食生活が豊かになる | 自宅で味噌を手作りする理由と方法を解説

2023-12-02

手作り味噌を器に盛り付けた画像

新しい職場で雑談していると、「休日は何をしてますか?」と聞かれることがあります。この質問に戸惑いを感じるあなたは、今の生活に満足しきっているからかもしれません。

私の体験談を紹介します。当時の私は25歳。担当業務で市場視察を控えていた私と後輩は、出張スケジュールについて協議していました。高いテンションの私達。御年60歳になる社長が近寄ってきて、興味深そうな様子で私達の話に耳を傾けてくれました。話が一段落したところで、彼は笑顔でこんな一言を告げるのです。

「人は年をとると変化や行動を嫌うようになる。その好奇心を忘れないように。」

あれから約20年。20代はスノボ・ゴルフ、30代はツーリング・キャンプを中心とした時間を休日に過ごしました。40代の今は月に1回、自宅で味噌を手作りしています。多くの方は、こう思うでしょう。「味噌なんて、スーパーやコンビニで買えば済む」。しかし、私が自宅でわざわざ手作りするのは、理由があるんです。今回は、その理由について解説します。

味噌を自宅で手作りする理由

ブロック文字を並べてREASONと表現している画像

今ではスーパーやコンビニで手軽に味噌を買える時代です。なぜ筆者の私は、休日の時間を潰してまで自宅で味噌を手作りするのでしょうか?ここでは、その理由について解説します。

手作り味噌はシーンを演出する

仲間とキャンプに出かけた際、手作り味噌で味噌汁を馳走しました。そのついでに、私は味噌の効能について解説し、それを聞いた仲間たちは大変驚いた様子でした。このように、手作り味噌は何気ないシーンを特別なシーンに演出してくれるのです。

手作り味噌は独自の風味と食感を楽しめる

味噌は、熟成期間に応じて色や旨味が変化します。キャンプで仲間に馳走した際、「市販の味噌と色や香りが違う」「大豆ってこんな食感だったんだ」という声がありました。手作り味噌は、独自の風味や食感を楽しませてくれるのです。

手作り味噌は一生楽しめて一石二鳥の効果がある

味噌は、自宅で手作りすることが出来ます。それに味噌は、体に良い発酵食品です。ヒトの体は、加齢とともに衰えます。味噌作りを楽しみ、体の衰えを抑えることが出来る。味噌の手作りには、そんな一石二鳥の効果もあるのです。皆さんは、今どのような趣味を楽しんでいますか?60・70代でも楽しめそうですか?

味噌を自宅で手作りする方法

ブロック文字を並べてMETHODSと表現している画像

ここまで読んだあなたは、味噌を自宅で手作りする理由やメリットについて理解した状態です。しかし、手作りといっても何が必要になるのか気になっていることでしょう。ここでは、味噌を自宅で手作りする際に必要となる材料や道具について解説します。

味噌の手作りに必要な材料

はじめに味噌の手作りに必要な材料を紹介します。合計1kg以内とする分量です。

材料 分量 単位
大豆 250 g
米麹 500 g
125 g

大豆は、乾燥大豆を使います。理由は以下の2点です。

  • 手に入れやすい
  • 保存しやすい

「手に入れやすい」とは、「近所のスーパーで手に入れやすい」ということです。または、インターネットで「大豆 乾燥」と検索すると、販売サイトが多数ヒットします。乾燥大豆は、それくらい手に入れやすい時代です。

「保存しやすい」とは、「長期保存しやすい」ということです。私が購入した乾燥大豆の場合、収穫日は「2020年10月」・賞味期限「2024年1月」でした。これだけ長期間保存できるなら安心です。

米麹は、乾燥米麹を使います。理由は、乾燥大豆と同じ理由です。米麹は脳や身体を活性化するなど様々な効能があります。米麹の効能については、以下の記事で解説しています。

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塩は、精製塩ではなく自然塩を推奨します。なぜなら、5大栄養素の1つでありヒトの体内で産生できないミネラルが含まれているからです。塩の効能については、以下の記事で解説しています。

匙で塩をすくい取ろうとしている画像
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味噌の手作りに必要な道具

続いて、味噌の手作りに必要な道具を紹介します。

種別 道具 分量 単位 用途
必須 アルコール除菌剤 適量 - 容器やビニール袋を消毒するために使用する
必須 キッチンペーパー 適量 - アルコール除菌剤と同様
必須 ラップ 適量 - 容器密閉を補助するために使用する
推奨 容器 1 リットル 味噌を保存するために使用する
推奨 麺棒 1 大豆を潰すために使用する
推奨 ビニール袋 1 大豆と塩きり麹を混ぜ合わせるために使用する
推奨 圧力鍋 1 大豆の茹で時間を短縮するために使用する

種別「推奨」は、個人的に「あったほうが作業しやすい」と思うので紹介しました。無くても手作り出来るので、ご安心ください。

味噌を自宅で手作りする手順

文字列Procedureの下に赤ペンで線を引いている画像

ここまで読んだあなたは、味噌を手作りする道具や材料について理解した状態です。では、実際どのような手順で進めるとよいのでしょうか?ここでは、味噌を手作りする手順について解説します。

味噌の手作り手順1:大豆を浸す

乾燥大豆を水に浸した画像

大きめのボウルを用意し、乾燥大豆を水に浸します。水は、乾燥大豆の2倍くらいを目安に注ぎます。一晩経つと、大豆が2倍くらいに膨れ上がります。

味噌の手作り手順2:大豆を茹でる

水と大豆を鍋に移した画像

水と大豆をボウルから鍋に移します。鍋に移した後、水が大豆の2倍くらいとなるよう調整します。鍋の選択肢は2つあります。

種類 茹でる時間 メリット デメリット
通常鍋 4 大量生産できる。

アクを救う手間が発生する。

圧力鍋より時間がかかる。

圧力鍋 0.5 茹で上がるまで短時間で済む。 大量生産出来ない。

個人的には、圧力鍋がおすすめです。なぜなら、時間と燃料をコストカットできるからです。大豆を茹でている間に、次の手順を進めましょう。

味噌の手作り手順3:塩切麹を準備する

塩切麹の画像

塩切麹(しおきりこうじ)とは、米麹に塩を混ぜ合わせた状態のことです。ボウルに米麹と塩を入れ、混ぜ合わせます。終わったら、大豆の茹で上がりを待ちましょう。

味噌の手作り手順4:大豆を冷ます

大豆を冷ます画像

大豆が茹で上がったら、鍋からザルに移して冷まします。指で触れるくらいまで冷ましましょう。常温で冷やしても良いし、冷蔵庫で冷やしても良いです。

私は冷蔵庫で冷やしてます。時間短縮が目的です。
オタケ

大豆の茹で汁も別のボウルに移します。大豆と同様に茹で汁も冷ましておきましょう。

大豆が冷めるまでの時間を利用して、ここまでの洗い物を済ませておくと効率的です。

味噌の手作り手順5:大豆を潰す

大豆の上に麺棒が乗っている画像

大豆が指で触れるくらいになったら大豆を潰します。潰す際の容器には、2つの選択肢があります。私は、ビニール袋を100円ショップで購入しています。

容器 特徴
ボウル ボウルの反りを利用して潰せるけど、腕が疲れる。ボウルが変形するかも。。
ビニール袋 麺棒で潰せる。薄いビニールを使用すると破れるので注意。

ある程度、大豆が潰れたら潰し作業終了です。

大豆を潰す作業を終えたときの大豆の画像

実際に大豆を潰し終えた直後の写真です。粒全てを完全に潰しきれていない様子が見て取れます。

読者Aさん
全て細かく潰さなくてもいいの?
ラクな作業ではないですし、潰しきれなくても発酵は進むので、麹パワーに期待しましょう!
オタケ

味噌の手作り手順6:大豆と塩切麹を混ぜて味噌玉にする

大豆の袋に塩切麹を注いだ画像

塩切麹と潰した大豆を混ぜ合わせます。お玉1杯程度の茹で汁(大豆の茹で汁)も注ぎ入れましょう。そして、2,3分ほど混ぜ合わせます。混ぜ合わせたら、片手一杯程度をすくい取り、おにぎりを握る要領で玉の形状にします。

大豆を握って一つの玉にした画像

実際に握ってみたときの写真です。1つに纏まっていることがわかります。これが「味噌玉」です。もしここで味噌玉が型崩れする場合、水分不足が考えられます。大豆の茹で汁を少しずつ追加し、玉の形状を目指してみてください。

味噌の手作り手順7:味噌玉を容器に詰める

大豆を容器に詰めている画像

容器をアルコールで消毒したら、味噌玉を容器に配置していきます。味噌玉をある程度配置したら、上から潰して隙間が無い状態に詰め込みます。これを全ての大豆が無くなるまで繰り返します。すると、上の写真のような状態になります。

ここで重要な事をお伝えします。

  • 味噌玉を詰める前に、容器をアルコール消毒する。
  • 味噌玉を潰して詰めて、隙間が無いようにする。
読者Bさん
重要な理由は、何ですか?
腐敗リスクを低減するためです。
オタケ

どんな食品も空気に触れている状態で放置すると腐ります。なぜなら、空気中の雑菌が食品を餌にして繁殖するからです。味噌は、長い時間をかけて製造する食品です。だから、味噌玉が雑菌に触れていない状態にすることが重要なのです。

味噌の手作り手順8:容器に封をする

容器をラップで覆った画像

味噌玉を詰め終わったら、大豆の表層面と容器の縁部分をアルコールで消毒してラップで表層面を覆います。上の写真のような状態です。これは、空気が入り込むリスクを低減することを目的としています。

付箋を容器に貼り付けた画像

最後に蓋をしたら作業終了です。常温で3~6ヶ月放置すると、発酵が進んで美味しい味噌に仕上がります。仕込み日を付箋で貼っておくと、開封日の目安になります。

「この味噌いつ仕込んだっけ?」っていう状況を防止できます。
オタケ

隙間時間で味噌を手作りする手順

ブロックとブロックの隙間に黒ペンで線を描いてる画像

ここまで読んだあなたは、味噌の手作り手順についても理解した状態です。しかし、ここであなたにまた別の疑問が生じます。例えば、こんな疑問。

読者Aさん
手作りする時間を、どうやって確保しようか?

ここでは、隙間時間を利用した手順について解説します。

隙間時間を利用して味噌を手作りする理由

私は、忙しいあなたが普段の食生活に大豆を取り入れるコツとして「隙間時間の活用」を推奨しています。

読者Cさん
なぜ、ここまで隙間時間の活用を推奨するんですか?
社会人になると、味噌を手作りする時間なんて、なかなか捻出できないからです。
オタケ

以下は、マイボイスコム株式会社様によるアンケート「[29202] 大豆食品に関するアンケート調査(第7回)」の一部引用です。

https://myel.myvoice.jp/

普段の食事で大豆食品を意識して取り入れている人は6割強。意識して取り入れている人の理由は「健康によい・よさそう」が6割強、「高たんぱく低カロリーだから」が約35%、「ふだんの食事に取り入れやすい」が2割強。

大豆食品に関する調査(第7回)/アンケートデータベース(MyEL)

普段の食事に大豆食品を意識して取り入れている方が6割強いらっしゃいます。そのうちの9割は、30歳以上の社会人世代で、公私ともに多忙を極めている状況です。だから、普段の食事に大豆を取り入れる場合、日常の隙間時間を利用して簡単に作成できる事が重要なのです。

隙間時間を利用して味噌を手作りする作業工程

作業を3日間に分割して進めます。

日程 作業 作業時間(分)
1日目
  • 味噌の手作り手順1:大豆を浸す
10
2日目
  • 味噌の手作り手順2:大豆を茹でる

  • 味噌の手作り手順3:塩切麹を準備する

  • 味噌の手作り手順4:大豆を冷ます

60
3日目
  • 味噌の手作り手順5:大豆を潰す
  • 味噌の手作り手順6:大豆と塩切麹を混ぜて味噌玉にする
  • 味噌の手作り手順7:味噌玉を容器に詰める
  • 味噌の手作り手順8:容器に封をする
45

味噌づくりの作業には、「手はかからないけど完了するまで1時間以上を要する」という作業があります。それは、「大豆を浸す」と「大豆を茹でる」「大豆を冷ます」という作業です。これらを事前の隙間時間に消化しておくと、残作業「大豆を容器に詰める」を1時間もかからずに終える事が出来ます。

自宅で味噌を手作りする理由と方法のまとめ

ブロック文字でTHANKSと表現している画像

最後にまとめです。

  • 手作り味噌は、特別なシーンを演出し、独自の風味と食感を楽しめる。
  • 手作り味噌は、一生楽しめて一石二鳥の効果がある。
  • 手作り味噌は、隙間時間を利用して進められる。

それでは、また次の記事でお会いしましょう。ありがとうございました!

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    オタケ

    発酵食品の人。発酵食品の健康効果や摂取方法を提案し、読者の食生活が健康的になることを目指して活動中。過去の実体験から得た知識やノウハウをブログで発信中。普段はIT企業に勤めるエンジニア。

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