「ぬか床を放置したら白カビが生えてしまった…」「ぬか漬けから変な匂いが…」ぬか漬けライフを始めたあなたは、そんな問題に直面しているかもしれません。
新しいことを始めると、想定外のことがよく起きるんですよね。私もたくさん失敗しました。でも大丈夫。原因を明らかにすることで次は同じ失敗を回避できます。
この記事には、私が失敗した体験と対処法がまとめられています。私の失敗を知ることで、あなたは同じ失敗を回避できます。是非、参考にしてみてください。
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ぬか漬けのよくある失敗3選

上の写真は、私が始めてセロリのぬか漬けに挑戦したときの一枚です。「言うは易し」ってよく言うけど、実際やってみないとわからないことって、たくさんありますよね。このときも、ドキドキしながら仕込んだことを覚えてます。
さて。私がぬか漬けライフ駆け出しの頃に体験した失敗談を紹介しておきます。私は几帳面なほうではないし、かなり適当でいい加減な一面があるのもあって、本当によく失敗します。私の失敗をあなたに知って頂くことで、私の失敗は失敗じゃなくなると信じてます。
それでは解説していきます。
失敗その1:ぬか床に白カビが生えてきた
ぬか床の表面を覆う白い膜。カビのようにも見えるその白い膜は、「産膜酵母(さんまくこうぼ)」です。もし、産膜酵母を見かけたら、膜の部分を削り取ってください。
「少量なら混ぜていい。匂いがしなければ混ぜていい。害は無い。」などと言われていますが、私は削り取って捨てます。削り取った分、足しぬかするだけいいわけだし。
産膜酵母は、好気性(空気を好む)が特徴です。ぬか床を放置すると、ぬか床の表面が白い膜で覆われるのは、このためです。週に1回はぬか床をかき混ぜましょう。長期間放置するときは、冷凍庫で保管しましょう。
失敗その2:ぬか床に青カビが生えてきた
ぬか床の表面に見える青い膜。それはきっと「カビ」です。放置したら、そりゃカビが生えることだってありますよ。私の場合、カビが生えた部分を削り取って再生を試みましたが、3,4日もしたらカビが生えてきたので、泣く泣くぬか床を全廃棄しました。
繰り返しますが、週に1回、ぬか床をかき混ぜましょう。長期間放置するなら、冷凍庫で保管しましょう。
失敗その3:ぬか床に水がたまってきた
ぬか床の表面にたまる水。それは野菜から出た水分です。水分が溜まってきたら、足しぬかしましょう。ぬかを追加するんです。
え?足しぬかしたら、ぬかが容器に収まらないかもしれない?そんなときは、適量のぬかを容器から取り出して別の容器や袋で保管しましょう。そして、肉や魚を漬けてみるんです。漬けた肉や魚は、いつも通り、調理していただく。ぬかの風味がして、美味しいですよ。
失敗を繰り返したから見えてきた、ぬか漬け習慣化のコツ

上の写真は、セロリのぬか漬けを仕込むついでに葉っぱを味噌汁の具材にしたときの一枚です。セロリの葉っぱをこうして味噌汁の具材にしてみると美味しくて。こんな味噌汁食べたの、生まれて初めての体験でした。
さてさて、ここまで読んだあなたは、私のぬか漬けライフ失敗談について十分理解した状態です。同じ失敗を繰り返さないためにどうしたらいいか?についても理解していることでしょう。
ところで。失敗を繰り返してきたから私だからこそ、見えてきたコツがあったんです。ここでは、ぬか漬けを習慣化するコツについて解説します。
完璧を目指さない
完璧を目指すと、いつも良いことがありません。ちょっと漬けてみて、食べてみたら美味かった。朝のおかずが一品増えた。お弁当のお供が一品増えた。
コンビニ飯や外食のような派手さは無いけど、飽きずに食べられそう。それくらいが丁度いいんだと私は思います。
「ちょっと試してみる」くらいの気持ちが大切
ぬか床は「生き物」です。目には見えないけど、乳酸菌や酪酸菌が生息しています。見た目は変わっているように見えないぬか床も、少しずつ変化しています。
前回と同じつもりで漬けてみたけど、なぜか前回のように仕上がらなかった。次は足しぬかをしてみよう。次は塩を少し追加してみよう。
そんなふうに「ちょっと試してみよう」という気持ちがあると、あなたのぬか漬けライフは密かに盛り上がったりします。
飽きたらぬか床を冷凍庫に保管しよう
「同じことを繰り返したら飽きるよね」っていうのは、あなたに限らず誰にでもよくあることです。ぬか漬けに飽きたら、少し休みましょう。
ぬか床に産膜酵母が覆われてしまわないよう、冷凍庫で保管しましょう。これなら半年かき混ぜなくても大丈夫。再開したくなったら冷蔵庫で自然解凍するだけでぬか漬けライフは再開可能です。
習慣化した私のぬか漬けライフ

上の写真は、セロリのぬか漬けにもすっかり慣れた頃に仕込みしてる一枚です。あれだけドキドキしたのも今は良い思い出。すっかり慣れてしまって、テキパキと漬け込んでます。ぬかをこぼしてしまってる所に私の性格が出ている気がします。
さて、ここまで読んだあなたは、私がたくさんの失敗から学んだぬか漬け習慣化のコツについても理解できた状態です。私がどんなぬか漬けライフを送っているか、少しだけ紹介しておきます。以下3枚とも、実際に私が漬けた時に撮影した写真です。
大根のぬか漬けは「王道」

大根のぬか漬けは、食べたときの食感が特徴です。カリコリと程よい食感を楽しめるので、朝食によく食べます。一人暮らしの私には、半分にカットされた大根が丁度よいです。まさに王道。
ナスのぬか漬けは「癒やし」

ナスのぬか漬けは、柔らかい食感と味の染みやすさが特徴です。お昼の弁当にナスのぬか漬けが入ってる日の昼食は、ゆっくりとナスとぬかの風味を楽しめるので、私の中では「癒やし」枠です。
ナスは、ぬか床の塩味を吸いやすいので、冷蔵庫なら一晩漬けるくらいで十分な気がします。
セロリのぬか漬けは「変化球」

セロリのぬか漬けは、何と言ってもセロリの香りとぬかの風味コラボが特徴です。好き嫌いがでるかもしれませんが、私はすっかりはまってしまいました。香りと食感がね、本当にいいんですよ。お酒のおつまみとしても優秀なんです。
私が実際に使っているぬか漬けが気になる方へ

ここまで読んでくれたあなたに私からお礼があります。上の写真は、うちのぬか床で漬けたキュウリのぬか漬けです。本当にありがとうございました。この写真を見たあなたは、うちのぬか床が欲しくなっているかも知れません。そんなあなたのために、私が実際に使っている商品を紹介しておきます。
初級者向け:1回使い切りタイプのぬか漬け
粉末状のぬかをビニル袋に入れて水で戻し、野菜を90分漬けるだけで完成する商品があります。ぬか床は、漬け終わったら捨てるだけ。以下の記事で解説していますので、読んでみてください。
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「腸活って何から始めたらいいのの?」私がオススメするのは“ぬか”のチカラ
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中級者向け:冷蔵庫で管理するタイプのぬか漬け
熟成済のぬかを冷蔵庫で保管・運用するタイプのぬか床もあります。冷蔵庫で保管できるので、かき混ぜは週に1回で十分です。以下の記事で解説していますので、読んでみてください。
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ぬか漬け初心者にオススメの道具はどこで買えるの? | 筆者が3年以上愛用している道具を解説
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まとめ:失敗しても大丈夫。ぬか漬けは「育てて楽しむ発酵食」

最後にまとめです。
- 白い膜は産膜酵母。削り取って足しぬかしよう。
- 青い膜はカビ。潔く廃棄して、新たなぬか床で楽しもう。
- 表面の水は野菜の水分。足しぬかをして調整しよう。
ぬか漬けって難しそうに見えるけど、失敗してもやり直せるし、「経験値」として楽しめるものです。少しクセはあるかもしれないけど、コツをつかむとあなたの食生活は必ず変わります。
失敗したっていい。調べて・修正して・また育てればいいんです。あなたの生活に寄り添ってくれる発酵食品「ぬか漬け」。今からでも始められます。是非あなたも一緒に、ぬか漬けライフを楽しみましょう!
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